こんにちは、加藤憲隆です。
今日は納骨壇の話です。
納骨壇の相談にいらっしゃった方に対して、私は質問します。
「納骨壇には、最終的には何人入る予定ですか?」
すると、ご相談者は指を折りながら、
「父の両親と、父と母と、私と妻と、息子と嫁と・・・孫は女の子だしまだ小さいから除外すると・・・8人です」
などとおっしゃいます。
(相談者は60代~70代が多いです)
当院の納骨壇ラインナップとしては、現在、ご遺骨の納骨可能数が3体、6体、8体、15体という壇がございます。
上記のような家族構成の場合、ご遺骨が8体分入る「標準壇」というのが絶対に必要になると思う方が多いでしょうし、一般的にはそう勧められることも多いと思います。
ご予算や考え方、各々の寿命など、色々と条件がありますが、ほとんどの場合は6体入る【五型壇】でも対応可能です。
どうするかというと、『三十三回忌を終えたご遺骨は合葬』することで対応します。
(仏教において、三十三回忌は供養の一つの区切りとなります)
上記の例で言うと、お父様のご両親は故人で、亡くなってから10年以上経っていることが多いです。
また、息子さんとお嫁さんは、平均余命やご両親が健在な事を考えるとあと20年以上は存命であると確率が高いです。
そう考えると、
1.お父様のご両親のご遺骨を納骨 (納骨壇にあるご遺骨2体)
2.ご両親が亡くなってご遺骨を納骨 (納骨壇にあるご遺骨4体)
3.自分たち夫婦が亡くなってご遺骨を納骨 (納骨壇にあるご遺骨6体)
4.33回忌を迎えたお父様のご両親のご遺骨を合葬 (納骨壇にあるご遺骨4体)
5.息子さん夫婦が亡くなってご遺骨を納骨 (納骨壇にあるご遺骨6体)
という流れが成り立つことが多いです。
(予想外なことが起きて、上記が成り立たなかった場合、大きな納骨壇への買い替えも可能です)
以上を踏まえると、大抵の家庭では、五型壇で十分じゃないか、という気もします。
中型壇や大型壇は要らないのでは?と。
でも、中型壇や大型壇を求められる方も一定数いらっしゃいます。
ご夫婦2人しか入らないのに、大型壇を使う方もいらっしゃいます。
納骨壇選びの基準は、ご遺骨が入る数が全てではないのです。
納骨壇に求めるものは人それぞれです。
また、ご予算や家族関係などの環境も人それぞれです。
一概にこれが正しいというのはありません。
私も絶対に正しい答えを出せるというわけではありませんが、さまざまなケースを知っています。
あなたにとっての一番良い答えを一緒に探していきたいと思っています。
何かお困りのことがありましたら、ぜひご相談にいらしてくださいね。